剣道ノート

屁理屈も理屈。

剣道 腰で攻める

腰は腰だけでは動かせない。結果として腰が動くのであって、腰を動かす、腰を出すことは目的ではない。

右足を固定して左足で床を押す、そうすると腰が出る。袴をはいてこれをすると、上から見た時に袴から出ていた右足が見えなくなる。このときに上半身が前傾しないよう、むしろ後傾する気持ちで上半身を床と垂直に保つ。

これの効用は何か。まずは足を送らずに助走がつくこと。助走がつくので速く打てるし速く振れる。もうひとつは体攻めにつながること。相手の打ちを誘発できる。

左足で攻める、左膝で攻める、左腰で攻める、いずれもこれと同じように思われる。森田文十郎の『腰と丹田で行う剣道』にある「対角線運動」もこれに類するものだろう。(おそらくこの場合には打突と左足のひきつけが一致するので現代的な剣道とはかなり異なるテイストになるだろうが。)

からしい感覚を掴んだので書き留めておく。